現代日本のサマリア「日系ブラジル人コミュニティー」

P.E.A.C.E.プランの中心的な聖句、使徒1:8は、この神様の働きがどこで行われていくのかを明確に示している。

"You will receive power when the Holy Spirit has come upon you; and you shall be My witnesses both in Jerusalem, AND in all Judea AND Samaria, AND even to the remotest part of the earth." Acts 1:8(NAS)

聖霊があなたがたに下るとき、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレム、ユダとサマリアの全地域、そして地の果において、私の証人となるだろう。使徒1:8(NAS)


ここで注目して欲しいのが、"AND"だ。これは、神の働きが、「一つの地域が終わったら、次に」という具合ではなく、同時に行われていく、ということを示している。自分の住む町(=Jerusalem)、国(Judea)、国内の異文化圏(Samaria)、その外の世界全て(the remotest part of the earth)に対しての働きが同時に進められていくのだ。

私たちクリスチャン一人ひとりが、「まず自分のすぐそばにいる人たちに福音を伝え、それから海外宣教へ・・」という考え方ではなく、これらの4つの地域へ同時に働きかけていくという視点を持つ必要がある。

この聖句に示された「Samaria」は、国内の異文化圏のことだ。日本人にとっては、在日外国人コミュニティーがそれにあたる。日系ブラジル人コミュニティーはその一つだ。

PEACEプランでは、各地域で以下の働きをすすめていく。
  • 神と人、人と人との和解をすすめること
  • 仕えるリーダーを育てること
  • 貧しい人々を助けること
  • 病人をケアすること
  • 次の世代を担う子どもたちを教育すること
地域に広がる教会のネットワークとそこに属する普通のクリスチャンたちがこの働きを担っていく。そこに寄付を寄せてくれる商店、個人、幼稚園、学校、それから自治体や関係省庁のネットワークが加わったものがPEACEコアリション(The PEACE Coallition)だ。

現在、日系ブラジル人教会の牧師たちと、日本人教会の牧師たちが協力し合って、職と住まいを失った日系ブラジル人を支援している。そこには、普段教会につながっていない地域の人たちからの食料や毛布の寄付、スーパーマーケットからの食料品の寄付が寄せられている。

今後、この協力関係がますます強められていくことを期待したい。