日系ブラジル人支援報告 2009年5月10日

東海地方の日系ブラジル人教会への支援について報告いたします。支援開始の昨年12月から5ヶ月間にわたり、尊いお祈り、献金、物資支援に支えられ支援活動を続けることができました。心から感謝いたします。ここまでの活動を振り返り、今後の展望などについてお知らせいたします。

〓これまでの支援活動〓 

◆物資・食料支援
食料や衣類などの支援物資を、仕分け梱包し宅配便他の手段で愛知・岐阜・長野・静岡など愛知県を中心とした地域の支援教会に送りました。次第に送り先教会は増え、個別配送から、現地中心教会へ一括配送して、さらにそこから各教会に仕分けする体制へと、配送ルートを整えました。その経過を簡単にまとめます。

●2008年12月17日 現地訪問(2名) 支援開始。
 教会や近隣幼稚園などから支援物資が集まる。教会1階に支援コーナーを設ける。

●2009年に入り、現地との協力・連携体制整えつつ、物資の運搬、配布活動が本格化。毎週 木曜日に協力スーパーマーケットから頂く食料と、教会に集められた救援物資を宅配便で送る。

・バチスタビタ教会(愛知県・2008/12より)
・キリスト教会「恵と命」(岐阜・美濃加茂市・2008/12より)
・フォビオ・カミノソノ教会(浜松・2008/12より)
・アカマ・マルセル牧師(塩尻・長野・2008/12より)
・希望キリスト集会(豊田・愛知・2009/02より)
・マハリカ・ミッション教会(愛知・北名古屋・2009/02より)

●2月半ばより食糧支援NPOと連携、及び現地での配布体制を整える。 輸送を効率化して毎週1便を維持。   東京  ⇒  現地中心教会  ⇒  現地の各教会   ※個別配送を減らし送料を節約。


◆現地訪問(訪問支援)&ミーティング
現地状況の把握や励まし、就労支援などの人的サポートのために現地を訪れました。また中心になっているバチスダビダ教会メンバーも当教会を訪れ、よりよい支援体制のためのミーティングが重ねられました。
・2008年12月17日 現地訪問(2名):現状把握
・2009年1月28日 第2回現地訪問・ミッショントリップ(8名)物資搬送・履歴書作成
・2月14日 第3回現地訪問(2名):状況把握、NPOとの連係確立、協力体制作り
・2月24日~25日 バチスタビタ教会他のメンバーが上京(8名)今後の支援協議
・3月20日~21日 バチスタビダ教会メンバーが当教会のリカバリーセミナーに参加(28名)。教会に必要な「リカバリープログラム」の学び。=信仰的(霊的)支援。

◆献金報告( 2009年05月10日 )
たくさんの貴重な献金を感謝いたします。支援物資、食料などの送料。また現地へ訪問する際の交通費等に使用いたしました。残りも同様に使うか、現地教会に献金の予定です。

総献金額  56万4643円
  総支出 46万8414円
  内訳
  配送料 27万7924円
  交通費 16万6061円
  消耗品  1万4429円
  その他  1万0000円 (食料支援NPOへ寄付)
-----------------------------------------------
 残  高  9万6229円


〓 今後の展望 〓
4月半ばの時点で、これまで5ヶ月に渡って続けてきた支援活動を振り返るミーティングを行い、これまでの支援活動の中で出てきた課題を整理して、今後の展望を考えました。

◆「緊急支援段階」から、「中・長期的な協力段階」への移行を視野にいれて

Ⅰ.食料支援
食料支援に関しては、引き続き可能な範囲で継続を予定。スーパーマーケットからの食料支援は、温度が上がってきて輸送中に鮮度が落ちるため、4月16日を最後に停止しました。今後は、食料支援NPOからの保存食の配送が月2回程度行われる予定です。また、今後は出来るだけ現地調達できるようにする必要があると思われます。

Ⅱ.就労支援&生活保護の適応&ローンの処理
「就労支援」「生活保護の適応」「ローンの処理」などについては、情報の提供、現地の日本人支援者の紹介、東京で出来る手続きなどを支援することで協力する予定です。

Ⅲ.放課後プログラムなどのNPO法人化への協力
愛知の日系ブラジル人コミュニティには、多くの子供たちが学校に行けていないという問題があり、バチスタビダ教会のマルコ牧師はそのような子供たちへの放課後プログラムを考えていました。その活動を地域に広げるためにNPO化する計画があり、聖書キリスト教会は今回の経済危機が起こる前からこの働きに協力していました。今後も、NPO法人化などに協力する予定です。 以上の支援を続け、これまで以上のよい関係を築いていこうと思っています。


〓 お礼と感謝 〓

これまでの多くの、祈り、献金、物資支援を心から感謝いたします。 苦しみを分かち合うなかで築いた信頼関係は 多くのすばらしい実を結んだと思います。 教会としてこうしたことが出来たことを心から感謝いたします。 協力ありがとうございます。