The Dream Giver ~天命を知るには~

ヤベツの祈り」、「夢を見て生きる」の著者ブルース・ウィルキンソンは、「人生を導く5つの目的」推薦の言葉として、次のように述べている。

・・・人生を造り変える力を持つこの本は、自らの生きる目的を知り、自分らしい生き方を全うしたいと願うすべての人々にとって最高の贈り物である。・・・何百万という人々の人生に自由をもたらし、彼らを神の意図された人生へと導くことになるだろう。まさに待望の一冊である。 (P5-6)

「神の意図された人生」は、私たち一人ひとりの心の中に、夢という形で刻まれている。神はその夢の実現の準備のために、私たちの育つ環境を選ばれた。そして私たちが神を見出し、その計画を知ることができるように、神は人生のいたるところに指紋を残した。

その夢に対し、私たちは言い訳をしたり、またどこかで御心から外れたことをやりはじめてしまう。しかし、それにもかかわらず、神は何度も私たちにセカンドチャンスを下さる。

私たちには、神の下さった夢を知るために、今までの人生を振り返必要がある。やり方はいくつかあるが、大学ノートやエクセルのシートに、次のような視点でまとめてみてはどうだろうか。

<S.H.A.P.E.を知る>
  • 自分の賜物(聖書の中で言われている霊的賜物)
  • 自分が夢中になってできること(能力、ハート)
  • 自分の人生の最大の危機や失敗(痛みの経験)
  • これまでの奉仕や仕事の経験

<自分の人生を振り返る>
  • どこで御心から外れてしまったのか?
  • どのような言い訳をしてきたのか?
  • それにもかかわらず神はどんなことをしてきて下さったのか?
  • 神の愛を受け取ろうとするとき、私はどんな反応をする傾向があるのか?

※霊的賜物(Spiritual Gift)、ハート・情熱(Heart)、能力(Ability)、個性(Personality)、Experience(経験)の頭文字を集めたもの。神は私たち一人ひとりに特別な形(SHAPE)を与えている。「人生を導く5つの目的」P316参照。

できれば、スモールグループやリトリートでこれらを分かち合いたい。分かち合いの際は、スモールグループの交わりを深めるためのガイドラインを適用することが望ましいが、分かち合われた内容へのコメントは、ポジティブなものであればOKとし、お互いの励ましの機会とするのもよいだろう。

神はモーセに対し、人生のそれぞれのステージにおいてイスラエルのリーダーとするための準備を行った。当時最高水準のエジプトの帝王学と母からの信仰の継承を受けた幼少期、イスラエルの民とともに苦しむことを選ぶも若さゆえに挫折した青年期、そして自分の人生を振り返るように神に導かれ、神へ戻る道を選択した晩年期。

神の与えた夢は、どんな障害にも邪魔されることはない。また、どんなに言い訳をして無視しようとしても、決して心から消えることはない。しかし、その実現は、1日ではできない。そこにはステップがある。自分の人生を意図的に振り返り、そのステップを歩み始めたい。





参考資料:
モーセの人生から:天命を知るには
(尾山清仁師 2009年6月28日)




ブルース・ウィルキンソン著「夢を見て生きる(いのちのことば社)
Shape Discovery
人生を導く5つの目的(PDJ)
スモールグループのガイドライン(CR Japan)